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2013年12月31日 (火)

新型アクセラ 20Sを試乗(街中と箱根ワインディング) 新型AXELA 研究4

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新型アクセラ20S(2000ccガソリンエンジン)6AT(6速オートマチック)を街中と箱根のワインディングで試乗しました。

走り出してすぐに感じたのは全てに渡って『スッキリ感』

ステアリングフィール、加速時のフィール、トランスミッションの変速フィール、ブレーキをかけて信号で停まるフィール、交差点を曲がるハンドリング全てが軽快で、スッキリしているのだ。この後、同じエンジンを載せたハイブリッド車にも乗ったが、この20Sの方が、全てにおいて自然で上質だ。アクセラハイブリッドはハイブリッド車の中ではトップクラスの自然なフィーリングを持っているのだが、この『絶品の20S』に乗ってしまうと燃費の差を差し引いてもこちらを選んでしまいたくもなる。特にブレーキのコントロール性は秀逸で強くかけても弱くかけてもどんな速度域にて気持ちよくコントロールできる。サスペンション、ダンパーの数値設定はもちろん、サスペンションジオメトリーも適切で、かなりフラットな姿勢のまま減速が可能だ。具体的には急ブレーキでシートの上に置いた荷物が落ちない!いやいや全く落ちないわけではないが、通常ちょっと強く踏むとよく落ちる私のカバンは落ちなかった。前にツンのめるのではなく、路面にピタリと吸い付くように減速するフィールがいい。

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エンジンはSKYACTIV-G 直列4気筒DOHC16バルブ(可変バルブタイミング機構付)
PE-VPR型 2000cc
ボア×ストローク=83.5mm×91.2mmのロングストロークタイプ、レギュラーガソリン仕様でありながら、圧縮比は13.0(先代アクセラ用は12.0)
最高出力155ps/6000rpm、最大トルク20.0kg-m/4000rpmを発生する。
アクセラ20Sの車両重量は1310kgなのでパワーウェイトレシオは8.45kg/psだ。新型アクセラは安全装備、快適装備を充実させながら先代モデルから20kgの軽量化を果たしている。
新型アテンザワゴン20Sでも不足はないが、140kg(大人約2名分)軽量なアクセラスポーツ20Sの加速は更に気持ちいい!6速電子制御オートマチックトランスミッション(6EC-AT)のギヤ比、ファイナルギアは2台共に同じだ。
街中での低速域からいざという時の加速まで、全域に渡って不足ない加速を味わえる。パワー&トルクがありすぎないので、アクセルワークに気を使わなくてよいのでとても楽で万人に勧められるパワーユニットだ。4名乗車でロングドライブ、ワインディングロードを走っても余裕があることは1クラス上のアテンザにも搭載されていることでわかるだろう。


交差点でステアリングをスッと切って、スッと戻す。一連の動作が実に気持ちよい。ステアリングの本革やインパネ周りの高い質感と相まって、『いいクルマを運転している感』が高い。何度注意してもワイパーを動かしてしまう(輸入車と間違えてしまう)国産車は筆者は初めてだ。サスペンションの動きも素直でスルリと向きを変える。

ディーラーでの試乗はここで終わり。

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その後、ソールレッドプレミアムメタリックのアクセラ20Sを手に入れた友人と共に箱根のワインディングを走れる機会を得た。夜だったので写真はこれしかないが、箱根ターンパイクを駆け上がり、椿ラインを走った。

20Sで走るターンパイクは実に楽しい!このエンジンは3500rpmから5500rpmまでのトルク特性が素直で伸びが良く、またそこに6速オートマチックのギヤ比が絶妙にマッチする。ロックアップ領域の広い熟成されたトルコン式ATは扱い易く、信頼性も高い。パドルシフトで軽快にシフトアップ&ダウンを繰り返しても素早く、スムーズについてくる。その走りはごく普通だが、上手く表現しないと誤解を生みそうだ。『気持ちいいベーシックカー!』と言ったら良いだろうか。これなら4人乗って峠道も楽しく、気持ちよく通過できるだろう。

椿ライン(裏の狭い峠道)を下り、そのハンドリングを確かめる。軽快でしっかりとしたサスペンションの動きでトラクションも充分。しかし時折ややアンダーステア気味な動きが出るところでFFを感じる。それは登りではあまり感じられなかった。これだけ狭い峠道だとさすがに車幅1795mmを感じるシーンもある。あと少しナローなら、更に楽しいクルマとなりそうだ。しかし、このワイドボディ&ワイドトレッドがあるからこそ、リヤマルチリンク(!)サスペンションアームを長く取れて、しなやかな乗り心地とハンドリングのバランスが取れているのかもしれない。ナロートレッド(5ナンバーくらい)に拘ると両立は難しくなり、このハンドリングを維持すればかなりハードめのサスとなってしまうかもしれない。
エンジンはNAらしく自然なフィーリングで気持ちいい。6速ATのギヤ比が抜群で特に1速 3.552 / 2速 2.022/ 3速 1.452 / 4速 1.000 /  5速 0.708 /6速 0.599というギヤの刻みとなっていて、これがエンジン特性に抜群にマッチしている。思わず数値をここに書きたくなってしまうほどだ。これをファイナルギア4.325で加速させるのだが、ゆっくり走っても飛ばしてもギヤ比のステップがいい。

エクステリアデザイン、インテリアデザイン、エンジン、ミッション、シャシーと全てに渡って素晴らしく、このクラスの国産車で、ここまでの完成度を持つクルマは大変稀少だ。
しかし、アクセラ開発主査の猿渡健一郎さんは「マツダの現時点での先進技術の全てを入れ込んで作った自信作です!」と言っているだけに輸入車や更に高いクラスのクルマとして更に細かくチェックしてみるとタイヤとダンパーにもう少し良いものを使って欲しいかなと思えてくる。荒れた路面での突き上げとロードノイズが気になる。狭いワインディングでは車幅の感覚を取るのにやや慣れが必要そうな点。高速道路では直進安定性をもう少し高めたアライメントセッティングの方がより信頼性が高いのではないかと感じた。全ての完成度が高すぎて、これらだけが普通なのが目立ってしまう。しかしこれらはすでに改良されているかもしれないし、購入後にアフターパーツやセッティングによって手を加えられるが、クルマのキャラクターを考えると、出来れば純正でそういったモデルが欲しい。それがディーゼルのXDなのかもしれない。

ハイブリッドは確かに燃費が良いがこの2000ccガソリンエンジンも古くからある従来のものではなく、燃費に貢献する技術が多く盛り込まれている。SKYACTIV-Gは可変バルブタイミング機構付の直噴(DI)のミラーサイクルエンジンで高圧縮、高効率。アイドリングストップ機構と減速エネルギー回生機構も備える。電動パワーステアリング、ロックアップ機構付トルクコンバーター、グリルシャッター(暖気運転時間の短縮)なども燃費向上に貢献するものだ。更に向上したセンサー類やコンピューター制御も燃費に寄与しているだろう。

新型アクセラスポーツ20Sはとてもバランス感覚に優れ、普段の街乗りから、ワインディングまでオールマイティーにスッキリとした走りが特徴だ。自然吸気ガソリンエンジンとして全域で扱い易く、いざという時の加速も心強い。高速道路での移動や4人、5人乗る機会がよくある人には頼もしいアクセラの基本となるグレードだ。

今回試乗ご協力いただいたのは

関東マツダ港北ニュータウン店
〒224-0037 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南 2-1-9
TEL: 045-942-5539

と友人の赤いアクセラ

自動車研究家 出来利弘

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