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2011年4月 7日 (木)

R31 スカイラインGTS-R 研究2 RBエンジンについて

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エンジン型式 RB20DET-R 
エンジン種類  直列6気筒DOHCインタークーラー付きターボ

総排気量1998cc 
最高出力 210ps / 6400rpm
最大トルク 25.0kg-m / 4800rpm

12年振りにスカイラインに搭載された直列6気筒エンジンはどのようなエンジンだったのだろうか。

直列6気筒RB型エンジンは「レスポンス&バランス」の略で先にローレルに2000ccのOHCエンジンのみでデビューし、そのフィーリングの良さには定評があった。そのDOHCバージョンとなって初めて搭載されたのが、この7thスカイライン(HR31)からだ。DOHCとDOHCターボの2つの新エンジンにファンの期待が高まったのは言うまでもない。

※DOHCはダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフトの意味でツインカム(2本のカムだから)とも呼ばれる。高回転に適したエンジン。OHCはカムシャフトが1本。

ところがデビューして間もない7thスカイラインは「エンジンにパンチがなく、吹け上がりも良くない」とジャーナリストから酷評されてしまう。実際に当時私もディーラーに試乗に行き、期待したフィールとのあまりのギャップに驚いた経験がある。車両重量が増えていたことも原因ではあったが、当時のコンピュータ制御、吸排気効率の考え方などがまだ過渡期であったのだろう。よく言えば扱い易い特性だし、スピードも出ていたが、エンジンは低速トルクがなく、元気がなかった。
しかし、スカイライン開発チームはこのエンジンを徹底して煮詰めた。年毎にコンピュータのプログラムを変更し、吸気系の取り廻しも変更される。数値だけではなく、実走行によるテストでフィーリングの向上を目指した。R31の後期がこれほどまでに熟成されるとは当時、誰が想像しただろうか。R32のRB20DETはそのサウンド、レスポンスでも定評のあるものへと成長しているのは、みなさんもご存知の通り。決して諦めない日本の技術者たちの意地を見た気がする。

それでは実際にその進化を研究してみよう。
発表時、4ドアHT(ハードトップ)のGTパサージュ・ツインカム24Vターボは210馬力(グロス表示)だった。
約1年遅れて追加された2ドアスポーツクーペGTSツインカム24Vターボは180馬力(ネット表示)となったが、これはグロスで約210馬力であるが実際に乗ったフィーリングは大きく向上していた。新たに採用されたセラミックタービンは軽量で低回転からその効果を発揮した。100kg以上、軽量化されたボディ。小径化されたタイヤなどによって瞬発力が増し、元気なスカイラインが帰ってきた。今思えば、ハイソカーブームに対する回答として4ドアがラグジュアリー路線に行けたからこそ、2ドアはスカイラインらしいピュアスポーツの方向に振れたのではないか。
そして更に1年後、4ドアの登場から約2年して、2ドア、4ドア共にマイナーチェンジを行い、さらに吸排気系の見直し、コンピュータセッティングの見直しによって190馬力(ネット表示)までパワーアップする。エンジンは初期のものとは見違えるほどのレスポンスとパワー、好フィールを手に入れていた。そしてこのとき、800台限定車で『 GTS-R 』が登場する!

エンジンは基本的にマイナーチェンジ後のRB20DETをベースとしながらも専用ステンレス製エキゾーストマニホールド、大型タービン、大型インタークーラーを装着し、最高出力は210馬力を発生した。僅かな開発期間で開発されたRB20DET-Rエンジンは予測で210馬力と公表したものの最終的にはもっと出ていたという噂すらあるほど強烈なパワーユニットだった。大型タービンはレースでの使用を考慮してスチール製だった。当時のカー雑誌のタイムアタックには必ずと言っていいほど登場したGTS-R。現代のチューニング技術を得て、蘇ったGTS-Rとはいったいどんなものなのか。


3月26日発売になったREVスピード5月号の『80's-90'sグラフィティ』には、さらに詳細なGTS-Rの研究結果を掲載しました。
クルマが大好きで新車が出るたびにワクワクしていたあの時代から、私たちも何かを学び、これから必要な情報をみんなとワイワイ話しながら、発信していきましょう。
みなさんの貴重なご意見をお待ちしております。

自動車研究家 出来利弘  

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