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2010年10月 1日 (金)

M2 1001 の研究 ~M2ミーティングより

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M2ミーティングには、個性的なロードスター達が集結していた。そんな中から何台かを紹介しよう。
写真はM2ミーティング参加された方の車両を撮影させていただいた。新車当時にオリジナルのM2 1001試乗したときのことも思い出し、書いてみたいと思う。

M2 1001

ユーノスロードスター1600(NA6CE)ベースのM2チューンドカー。
130馬力、車両重量960kg

300台限定生産で平成3年発表、平成4年に発売。
新車当時価格:340万円(税抜き)

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B6ベースのスペシャルエンジンは256のハイカム、ハイコンプピストンが採用され、エキマニマフラーも変更、15インチパナスポーツホイールにハードに硬められたサス、機械式LSD、パワステ、パワーウインドも持たないスパルタンな男のクルマ。それは内外装のこだわりにも現れる。
CIBIEフォグランプをビルトインしたバンパー、アルミ砲弾型ドアミラー、アルミ製フィラーキャップ。ブルブラックの渋いボディカラーのみの設定。内装はセンターコンソールを取り、アルミリングで止めたカーペットのみ。バイクのようなメッキリングのメーター、バフがけのステアリング、アルミのドアインナーハンドル。太目のアルミ製4点式ロールバーはビニールレザーで覆われている。バケットシートは小振りでクッションが厚いタイトな設計。これほど男くさい国産車は当時でも稀だった。

300台限定で販売され、抽選には7倍もの応募があったという、M2時代の立花啓毅氏の拘りロードスターだ。

Img_0715乗った感じは超スパルタン。ある意味RX-7の方向に近づいたかのようなこのマシンは誰にでも優しくはない。とっておきの時間にエンジンに火を入れ、手強いスポーツカーと対話しながら格闘する覚悟がなければ出かけられない。
私自身、01オーナーだが、それまで所有していたユーノスロードスターとはまるで違い、ちょっと買い物やドライブにと、気軽に出かけるような雰囲気ではなかった。しかし、クルマと真剣に向き合いたいと思ったとき、このクルマはその独特の世界に一気に引き込んでくれる。
パンチの効いたエンジンとがっちり路面を掴むハンドリング、重すぎるステアリングを切り込むと01はスパッと向きを変える。シャープなターンインと恐ろしく高い限界特性、横Gを感じながらのコーナリングはユーノスロードスターの「ああ楽しい」などという手軽さとは比較にならない手強さだ。真剣に操作をしないとどうなってしまうかわからない。注意していてもテールが流れたら終わりだ。一気にスピンモードに入ると立て直すのは難しい。これほどのシビアなハンドリングで市販車を販売していいのか!?最初は信じられない気持ちだった。
Img_0706しかし、スローインファーストアウト、ブレーキングによる正確な荷重移動を基本に忠実に行うと01は細い限界域の壁の上を渡るようにしながら、スルスルと走りだす。リヤをグッと沈めて、FRらしい姿勢でコーナーをクリアしたときの満足感はノーマルモデルを上回る。まるでバイクの乗っているかのようなこのハンドリングはかなり上級者でも手を焼くのではないか。
あまりに強烈なハンドリングによって、エンジンを忘れてしまいそうだが、ピストンが変更され、クリアランスの広がり、フリクションを低減。圧縮比も高くなったことでエンジンにパンチが出て、元気よくなった。フライホイールも軽く、当時としては珍しく4-2-1の等長エキゾーストマニホールドがおごられているため、トルクも太く、リヤをコントロールしやすい。
しかしこれもバイクのエンジンのように「ブォン、ブォン」とレスポンス良く嬉しいが、ビギナーには扱い辛いかもしれない。そんな01との関係を楽しむのもオーナーは好きなのではないだろうか。もしコントロール出来なくてもいつかはそうありたいと願い、格闘することに価値があるともいえる。Img_0704
01をワインディングをドライブしたり、サーキットを走り終えるときっとたくさんの汗をかき、「あそこがうまくいった、いかなかった」と話をすることになる。そんなクルマはなかなかない。01のドライブは真剣勝負。ドライブ中はメーターや内装の雰囲気など楽しんでいる余裕はないので、乗る前後にそのあたりは確認しなくてはならない。いろんな意味でバイクのようなクルマだ。
17年の進歩は大きく、現代のタイヤ、サスペンション、ダンパー、LSD、ブッシュ&アライメントセッティングなどの技術を持ってすれば、ステアリングも軽く、コントロールし易くなるなど、もっと01を乗りやすくセットすることは可能。ディーテクニックにでも1001のリフレッシュでは最も多い要望のひとつだ。
しかし、01純正のシビアな走りも体感してみたい気持ちもよく解る。フルオリジナルのオーナーは充分注意してM2 1001との時間を楽しんでいただきたい。

ディーテクニック 出来利弘

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