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2009年8月21日 (金)

ありがとう!Goshen(ゴーシェン)のみんな!

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開幕戦からニュージャージーまでいつもライバル、テールtoノーズ、サイドバイサイド、抜いて抜き返して私達はずっと争ってきました。彼らのオンボードカメラには私のオレンジのマシンがどれだけ長く写っていたことでしょう。彼らもまた今年初参戦の新チーム。セットアップに苦しんでいたのでしょう。そんな中、ジュンコースはアイオアでマイケルのドライブでトップタイムを出したことをきっかけに一気に開花します。チーム全員がタイムアップし、中段からトップ集団へ。そこにチャンピオンシップリーダーのピーターデンプシィもスカウトされ移籍し、3連勝と勢いを増していきました。

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ピーターは現在チャンピオンシップポイント1位。勝ち方を覚えたこのチームは現在チーム・シリーズランキング3位。古くからトップを形成していたアンデルセン、JDCAIMと共にトップチームの名を不動のものとしつつあります。一方、ゴーシェンで奮闘する私は全てのセッション、レースを精力的に戦い、ベストを尽くしてきました。それなりの成績だったのには理由はありますが、チームとドライバーの総合力がそこまでだったということです。異国に渡り、スターマツダにチャレンジするのにこれほどまでに協力的なチームはありませんでした。ゴーシェンには本当に感謝しています。しかし、3レース目からは私の優勝へ向けての努力とチームの方針との間にギャップがあったこともまた事実です。また、「ドライバーに問題がない」と私自身が思っていても他人はそう評価してはくれないものです。自分でそう言ってしまってはなおさらです。私は自身の置かれた環境の中で、黙って出来る限りの努力をすることにしました。「きっと誰かが見てくれているはず」だと自分に言い聞かせました。それでダメならば諦めてここを去ることを決意し、レースに挑みました。
P1070265もう時間がありませんでした。全てを賭けて臨んだオートバーン(シカゴ)で奇跡は起きました。ジュンコース・チーム関係者が「Toshiはよく頑張っているね。ゴーシェンチームはどうしたんだ?ビリーも今回は来ていないのか?」と心配して話かけてくれました。その後もみんな話しかけてくれ、そして、このオートバーンレースのチェッカー後には、マネージャーのSEIJIと加藤がジュンコースに呼ばれ、モーターホームでスカウトの話が出ました。ジュンコースは「もし、ジュンコースに移籍することが出来るなら、Toshi が欲しい。Toshi は頑張っている。彼が来てくれるなら予選で15位以上は絶対保証するし、もっと彼ならいける!私達は彼の気持ちが良くわかる。このままではもったいない。私達はインターナショナルなチームを目指していて、日本人ドライバーが是非とも欲しいくらいなんだ。考えてみないか。あとはE-mailで交渉しよう。」そうオファーがありました。SEIJIは「彼はまだスポンサーもなく、経済的にギリギリのところにいるかなり協力してもらわないと難しい。それでもToshiにとってトップチームへの移籍はチャンス。相談してみるので、少し時間が欲しい。」という内容だった。その後、私とSEIJIと加藤とミーティングし、移籍を決意する。どうしても成績を上げることが出来ないゴーシェンとのパートナーシップ。しかし、移籍となるとゴーシェンのチームクルーは全員、仕事を失うことになる。年間契約をして、巨額の費用のかかるこのレースで移籍は不可能に近い。しかし、ライアンに続いて、ビリーまでもチームの状況からこのシカゴを欠場。契約を打ち切る交渉ができるかもしれないように、チームの状況は変化しつつありました。「今しかない。」このチャンスを逃さず、マネージャーのSEIJIとチームオーナーのビル・ゴーシェンに必死の交渉を試みました。「レースに優勝するためにアメリカに来たこと。もう後がない。私を応援して欲しい。快く送り出して欲しい。これから先の契約を解消し、違約金を取らないで欲しい。」という願いをビルはOKしてくれました。これは通常ではあり得ないことです。チームクルーにも私の決意を伝えると状況を理解し、笑って別れることができました。もちろん、思いはそれぞれあると思います。私も不満がないのに別れる訳ではありません。それでもこうして別れられるのは、私がゴーシェンチームを心から愛し、外部に不満は言わず、いつも100%全力で走っていたからではないかと思っています。それをみんな近くで見て、理解してくれていたのだと思います。彼らがくれた気持ちを大切に、次のチームで頑張りたいと思います。
これがどれだけ大変なことか充分に理解しているつもりです。しかし、チャンピオンがかかっているドライバー以上に私の置かれている環境は極限であり、後がないものなのです。必ず結果に繋げていきたいと思いますので、あと3レース、応援をよろしくお願いします。



まずは第11戦モスポート。ジュンコースで全力で戦います!

レーシングドライバー 出来利弘

  

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