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2009年2月10日 (火)

NC ロードスター マイナーチェンジ研究 17 筑波サーキット試乗 RS 6MT

P1000083 凄い進化だ!NCロードスターはここで磨かれ育ったと言ってよいだろう、メディア4耐、パーティレースの舞台となる筑波サーキットに新型ロードスター RSを持ち込み、試乗テストを行った。
マイナーチェンジされたNC2の6MT、RSで初めてのサーキットテストだsign03

それは、筑波サーキットコース2000にて開催されたディーテクニック中上級者向けドライビングスクール&サーキット走行会の中で行われた。
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まぶしいサンフラワーイエローのNCは注目の中、コースインした。まず、ステアリングの手ごたえがしっかりとあり、良いクルマであることを訴えてくる。ブリヂストンポテンザRE-050のタイヤの質感も良い。
そして加速!鋭くいかにもツインカムらしいサウンドを奏でながら、一気に吹け上がるエンジン。こんな気持ちよいロードスターのエンジンは初めてだ。6MTはクロスしていることもあり、3速まではあっという間に吹ける。低回転の良さは前回レポートしたとおりだが、やはり、5000回転以上をキープしたまま走れるサーキットで新型NCは本領を発揮した。まさに夢中になって走ることのできるマシンに仕上がっている。
レブリミット7500rpmを迎えるあたりのエンジン特性は絶妙でスポーツカーが本来持っているべきエンジンとの対話はこれだ!!というような切れ味を見せてくれる。しかもそれは扱いやすさもあり、ビギナーが怖がらずに少しずつチャレンジしていけるものであり、プロ級のドライバーが性能を上手く引き出しタイムを狙うにもチャレンジしがいのあるもの。まさにスポーツエンジンというパワー感と特性を得て、ロードスターはスポーツカーとしての骨太さも手にいれた。
この輸入車に多く感じられるしっかりとしたパワーフィールの実現にはあの鍛造クランクが大きく貢献しているのだろう。レブリミットの引き上げと進化したシャシー性能のおかげで、6MTは筑波サーキットにギヤ比がぴったりとなった。前期のモデルでは6MTではコーナー中のシフト操作が必要な場面があったが、トップエンドの500回転の差は大きく、筑波2000にマッチングするようになった。
シャシーもすごい。NR-Aとほとんど変わらない特性で走行が可能。17インチを上手く履きこなしている。乗ったその周から全開で飛び込んでいけるような接地感、コントロール性の良さが新型の凄いところだ。少しアンダーステアを強めにしているが、標準のアライメントセッティングもなかなかのところにセットしている。ロールセンター、ダンパーセッティングの変更も効いていて、特にターンインが自然でスムーズな走りとなっている。車両全体の高度なバランス取りがなされた結果だったと解る。まさに人馬一体となれる今度のロードスターは、筑波のダンロップコーナー、最終コーナーへの飛び込みへもどんどんチャレンジしていきたくなる。コーナリング中のハンドリングはとても素直でオーバーステアへの移行も十分予測のできるものとなった。立ち上がりでしっかりとトラクションがかかってもフロントタイヤの接地感が極端に薄れるようなことはなくなった。6MTの操作性も素晴らしく、激しいスポーツ走行にもしっかり追従してくれる。
エンジン、シャシー、駆動系のどこかに強度、信頼性に欠けるフィーリングがあると走りに集中できないものだが、これらが全くと言ってよいほどない今回のNC2ロードスターは、実に気持ちよく、走りに夢中になれる。「いつまでも走っていたくなる。」そんなロードスターが帰ってきた!しかもそれをサーキットでかなりのスピードの中でも実現しているのだ。予想以上にDSCも良かった。コースインしても最終コーナーにオーバースピード気味で進入するまでは作動しないので気が付かなかったほど。かなりのスポーツ走行もカットせずに楽しめそうだ。もちろん、ボタンで完全にOFFも出来てサーキット走行に対応できることも確認した。
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マイナーチェンジされたNC2ロードスターの最大の魅力はトータルバランスの高さだ。エンジン、シャシー、内外装のデザインが全て絶妙にバランスしている。これは長年ロードスターに携わった開発者たちの「感覚」がないとできないものだ。大きな進化が全域に渡ってあることで忘れてしまいがちだが、スポーツカーの開発で最も難しい領域にチャレンジし、それを実現しているところに私は感動した。
これだけのトータルバランスはなかなか実現できるものではない。また、ロードスターは車両としての性能の他でも優れたバランス感覚を持っている。最も重要な部分は価格だ。いかに優れたクルマとなっていていも手が届かないほど高価になってしまってはロードスターではなくなってしまう。『適正価格』これを貫き、200万円を大きく超えないところに設定するブレのない思想にも感心する。『適正価格』それは過去、コストが許され、ハイパワー上級志向の時代でも自分のポジションを守り、背伸びをしなかった姿勢であり、過度にスポーツカーにコストダウンを求める時代に置いても性能向上、進化のために適正にコストをかけて、改良していく姿勢である。これほど地に足の着いた進歩を遂げてきたクルマはなかなかない。この価格も含めたトータル性能として、新型のロードスターは、とても高く評価されることだろう。
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今回、短い試乗の中で、コースコンディションも決して良くはなかったが、フルノーマルで、1分10秒フラット近くのタイムをマークしていたこともご報告しておきたい。


出来利弘

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