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2009年1月19日 (月)

Star Mazda参戦への道 9  1000分の1の可能性を求めて

P1000063『1000分の1』の可能性に人は賭けることができるのか!?

メインレース、 American Le Mans SireiesのMazdaのマシン。Mazdaのネームが着いたサーキットでゼッケン8は進化して姿を現した。Star Mazdaはこのサポートレースとして行われる。私の加入するチームを紹介してくれるはずだった友人も仕事忙しく、紹介に立ち会えないという。話はしてあるので、会いにいってくるようにと。

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ベストは1日前の金曜にサーキットに来るべきだったかもしれない。しかし、様々な状況によりそれは出来なかった。土曜日、早朝、ホテルの1回で朝食を取る。隣には「Goshen」のウェアを着たメカニック、マネージャーたちが居た。今日、訪ねるチームだ。なんという偶然か!小さなホテル、他のチーム関係者はいない。聞こえてくる話は特別変わったものではなかった。しかし、なにげない会話に隠された真面目さとジョークの言い方で、性格は出るもの。とても好印象だった。そしてサーキット。朝の予選は準備が大変。チームは話できそうもない。そして予選から決勝までのインターバルも少ない。またも機会を逃し、時間だけが過ぎる。そして決勝レースが始まった。この日、最終戦を迎えるスターマツダは年間シリーズ表彰式が近くのホテルで行われる予定で、レース後は急いでみんな撤収するという。「どうするか。ここまで来て、このまま帰るのか!?」私たちだけでは、かなり難しい。しかし、この決勝が終わったら、すぐにやると決めた。そして、パドックを歩いていると前回のミーティングイベントで話をしたレース関係の友人と偶然会った(チームを紹介してくれた人とはまた別)。「出来さん!何してるんですか!?本当に来たんですか?」「はい。先週、チームに交渉に来るって・・・私言ってましたよね・・・!?」「出来さん!!ひとりで出来るんですか!?わかりました。私が一緒にいきましょう!!」彼はこの日、とても忙しく、とても私の世話をすることは出来ないはず。それなのに、私たちのために力を貸してくれたのです。彼は日本語も英語もしゃべれるし、レースのこともよく知っています。私とベスを引き連れて、友人に紹介すると言われていたチームを訪ねた。それがGoshen Motorsports。チームのテントに入り、マネージャー役のポールを訪ねる。ある友人の紹介を受けてきたが話を聞いていたら、ボスに合わせて欲しいと言った。一瞬、なんのことかわからないようだった。ボスには簡単に合わせないという雰囲気がはっきりあった。しばらく考えたあと「OK、ちょっと待て」と。そして奥から、ボスのビル・ゴーシン(Goshen)さんが出てきた。目と目があった瞬間にいい雰囲気だった。なんとなく、この人とレースをするんだと感じた。こんな感覚は初めてだった。この空間だけ何かを生み出そうとする特別な神秘的なものを見た感覚だ。私の友人が交渉内容を伝えてくれ、それらについてビルの答えをベスが私に訳してくれた。そう、ダブル通訳によって、タイムラグがほとんどなく、信じられないほど上手く伝えることができた。私たちは僅か5分の交渉で次の週に会ってもらう約束をした。3人のチームワークはバッチリだった。テントを出たあと2人はチームを大絶賛。「素晴らしいチームですね。なんかこうWelcomeな感じがしますねー。私はたくさんレーシングチーム見てますけど、あんないい雰囲気のチームないですよ!あそこしかないんじゃない?出来さん、あのチームから出てみたらどうですか。」と通訳を手伝ってくれた友人。ベスは「本当にいい人たちだと思う。駆け引きとかもまったくないし、出来さんが負担少なくテストできるようにいろいろ考えてくれてる。レーシングチームって素晴らしいオーナーがいるんだね。」と、Goshenを褒めっぱなしだ。私も同感、感激した。彼らは本当に自分を歓迎してくれると感じた。理由などわからないが、直感でわかった。「その人の背負ってきたものはお互いに会った瞬間にわかる!」ごまかしなど、本物の前では通用しない。それがはっきりわかった。言葉も文化も違うが同じハートを持った人間同士が出会えたことに鳥肌が立った。もちろん、クリアしなくてはならない問題は多い。

しかし、確かに「1000分の1」はあった!

前に進んだからあった。
なんども諦めて帰ろうとした。
家族と友人たちの励まし、まるで自分のことのように立ち上がってくれたみんなの協力がなくては、まったく無理だった。

人はひとりでは生きていけない。自分ひとりに出来ることは限りがある。そのことを改めて思い知った。「人に生まれてよかった。人と関わってよかった。」と本当に思った。『スターマツダ参戦!』それは、私と出会い、力を与えてくれた全ての人たちと手に入れた『夢の物語』だ。

レーシングドライバー 出来利弘

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