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2009年1月30日 (金)

NC ロードスター マイナーチェンジ研究 13 試乗RSソフトトップ6MT

P1050348_2新型ロードスター2000RS 6MTソフトトップ車を試乗テストした。
写真はRSソフトトップ Rパッケージ装着車 アルミ二ウムメタリック

『マツダロードスター2000RS』これは本当に凄い!究極のロードスターが誕生した。このまま乗りたい完成形。

走りは爽快、飛ばして回してもエンジンが応えてくれる。「クォーン!」と理想の直列4気筒DOHCサウンドを奏でながら、レブリミットの7,500rpmまで官能的に吹け上がる。4000rpmを超えてからのサウンドはこれまでの歴代ロードスターの中で1番だ。しかも鍛造クランクの恩恵を受け、まるでバランス取りしてあるエンジンのように低振動。もう鍛造クランクのエンジンしか乗れない体になってしまいそうだ。
このエンジンの凄さはスポーツ走行時に留まらない。エンジンをかけた瞬間の「ブォン」から良いサウンド。しかもアイドリング以上から、3000rpm付近までのコンピュータ制御が絶妙で、いろんな乗り方をしてみてたが、スナッチがほとんど起きない。渋滞よりちょっと流れているような状態でアクセルを緩めたり踏んだりしたときにギクシャクしてしまい、クラッチを切って調節するようなことよくあると思うがそれがほとんど必要なく、疲れない。
そして!このあたりがラフに乗れるクルマというのはつまらないことが多いが、ロードスターはこんな状況でも楽しいのだ。ゆっくり、渋滞プラスαのところからの発進、停止の繰り返しで、これほど疲れず、楽しいクルマを私は知らない。制限速度より、遥かに低い速度でトコトコと交差点を曲がっても楽しい。車庫から出してみただけでも楽しい。動き出すだけで楽しい。ちょっとここまでくると「え?」どうしてなんだろうと、理解出来ず、今回、2回目の試乗を行ったのだが、印象は変わらなかった。
P1050339分析すると、これは上質なステアリングフィールによるところも大きい。アップライトの形状変更によるロールセンターの変更はこのフィールを生み出すためのものだったのか?ステアリングを僅かでも切るとしっとりと上質なフィールが手のひらに伝わって、「オレはいいクルマに乗っているんだ」と訴えかけてくる。ステアリングのラック&ピニオンのギヤの精度を上げたのか?・・・特殊な加工を施したのか?いや、なにか単体で生まれるフィールではない。路面の感じが手に取るようにわかる。もうひとつの要因にタイヤがある。ブリヂストンPOTENZA RE-050 が奢られているのだ。このタイヤのダンピング性能、ステアリングフィールは最高だ。サーキットを走る人にはRE-11だが、そうでない人はこの050がとてもよい。ビルシュタインの特性の見直し、スプリングとのマッチングも良い、標準のアライメントセットもなかなか良い。つまり、トータルバランスなのだ。タイヤ&ホイール、ダンパー&スプリング、ステアリングギヤ、ロールセンター、アライメント全てがパーフェクトに近くチューンされている。しかもエンジンの特性がこのシャシーにぴたりとあっている。まさに、私たちがTD-1001R、TCR 2000 で行ってきた、トータルバランスを高めるチューンだ。しかも今回、TDレベルのスポーティ度に「ワークスチューン」でやってきた!メーカーが量産でチューンして持って来れる限界すれすれだ。こんなすごいのは久しぶりに体感した。R32スカイライン GT-Rがこのあたりのまとめ方が凄く、感動した。種類は違うがそれにとても近い。もちろんロードスターは軽いFRだから、それ以上に感動的だ。
P1050344P1050347_2 しかもRパッケージのレカロシートとホイールがまた良い。レカロは適度な高級感を持つ本革でありながら、着座部はパンチングアルカンターラとなっていて、スポーツ走行時も滑らない。肌触りも良い。色使いも上品だ。張り出しが控えめで街乗りで乗り降りしやすいのも良い。温度調整が5段階でできるシートヒーターも装備されている。さらに長時間の走行でも疲れなかったこともご報告しておきたい。BBSのアルミホイールはロードスター専用で、軽量化と高剛性を両立している。17インチ鍛造の軽量ホイールがセットオプションとなっていて、この価格で装着できるなど夢のようだ。まさにメーカーが出した『究極のコンプリートカー』『特別限定車』といった印象だ。


P1050338 もう迷うことなく乗り換えても良いといえるロードスターがやっと出た。今までのモデルはどれも一長一短あり、それに手を加えることで、完成させていく楽しみがあった。良くも悪くもアフターパーツに頼る面であった。『マツダRX-8 RS』の完成度が非常に高かっただけにロードスターも良いとは予想していたが、それは私たちの予想を遥かに上回るものだった。こんなモデルはめったに出るものではない。まさにメーカーが作った「究極の手作りロードスターの限定車」それを通常ラインナップで販売しているような印象だ。タイミングが会う人、気に入ったボディカラーがある人は迷わずこのロードスターは買うべきだ。ベースがしっかりしているので、どれも良い。しかし、あえてお勧めはと訪ねられれば、それは迷うことなく、『幌(ソフトトップ)のRS 6MT サンフラワーイエロー』だ!これにRパッケージというレカロ、BBSのオプションを装着したものがお勧め。RSが260万円、Rパッケージ付きは296万7500円(税込)と決して安い金額ではないが、300万円を切る価格で手に入る走りの世界、質感とはどうしても信じられない。私は世界に誇る2つのスポーツカーを挙げろといわれたら、この『新型ロードスターと新型RX-8』だという。もちろん、これまでもこの2台は日本の大切なスポーツカーであり、私たちの仲間だった。しかし、私たちユーザーが長く所有しても納得できる素晴らしい走りの味をマイナーチェンジで追求し、それをほぼ完璧な形で成し遂げた。
P1000070 ソフトトップを勧めるのはそれが本来のロードスターのスタイルであるから。そしてよりライトウェイトだからだ。RSはさらにサスペンションのセッティングの熟成が進み、日常からワインディングに最適なものとなった。6MTのフィールが抜群で、初めて6速が欲しいと思った。こうなるとエンジンの特性を引き出すクロスミッション感覚だけがクローズアップされる。『本当はこんなロードスターを作りたかったのか!』と大きくうなずいてしまうような走りの味。そしてサンフラワーイエロー!これはもちろん私が黄色好きだからじゃないか!と言われれば、そうなのですが、素晴らしい品質のイエローだ。ジャーナリストの中でも大変評価が高い。イエローがこれほど褒められるのを見たのは、初めてに近い。写真ではなかなか確認できないので、是非、実車をみてほしい。新型ロードスターのデザイン、走りを良く表現している。この色、ロードスターのための専用色であり、「このマイナーチェンジに合わせてロードスターで苦労しながら開発した」そうだ。なるほどデザインにマッチングするはずだ。発色、塗装工程、定着にも手間がかかり、しかも残念ながら、それほど売れるとはいえないカラーがこの時代、ラインナップに加わったことは驚きだ。過去の例からすると最短では1年くらいでなくなる可能性もあるので、欲しい人は今、買った方が良い。もちろん、他の渋めの色も素晴らしく、魅力的だ。しかし、それはこれからもありそうだが、イエローは・・・今しかないだろう。
相変わらず、NR-Aのセッティングと5MTも素晴らしい。もっとピュアにサーキット走行、レースも考えている人はこちらが良い。
P1000039_2RHTも素晴らしい。それはロードスターでありながら、一歩だけRX-8に近づいたモデルということができる。その内容はスペシャリティ度、快適性、親しみやすさ、軽量化への拘り度、価格、設定グレードの種類、車格などだ。新しいロードスターの価値観であり、魅力的だ。この新しさを楽しむもよし、昔ながらのロードスターとしてソフトトップを楽しむのも粋だ。


出来利弘

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