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2009年1月22日 (木)

NC ロードスター マイナーチェンジ研究 11  NA6CEの再来!

P1050151_3ユーノスロードスター1600登場の衝撃以来、初めて本当に欲しいと思ったロードスターが登場したsign03 ビックマイナーチェンジが行われた「NC2」。その走りの熟成は素晴らしいの一言。私がなぜ、NA6CEに魅力を感じたかを思い出させてくれた。
NC2ロードスターをドライブすると貴島孝雄主査率いる開発チームが、どれほどこのクルマに情熱と愛情を捧げたか、ロードスターの魅力を熟知していたかが伝わってくる。
(写真はマツダロードスター RS サンフラワーイエロー)

平成元年、ユーノスロードスター(NA6CE)が登場し、試乗したときの感動が蘇る。全てに渡ってシンプル。「自分達が欲しいと思うクルマをそのまま創った!」そんな言葉で登場したNAだったが、今回のNC2からもそんな開発者の思いが伝わってくる。貴島さんの最後の作品となるNC2はその全てが「特別な限定車」のような仕上がりとなっている。もしかすると貴島さんは本当に自分の作りたい仕様のロードスターの完成形を開発してしまったのかもしれないsign01最初にNCを手がけたスタッフが同じボディで随所に手を入れ熟成していくのは、高級スポーツカーの中ではあるものの、マツダほどのメーカーではとても稀なこと。RX-8マイナーチェンジも同様の手法で素晴らしい完成度を示したが、このロードスターでも実現されたことに私たちはもっと感激しなくてはならない。鍛造クランク、ロールセンター変更、サスペンションセッティング変更、内外装の質感向上、ライト、前後バンパーまで変更するフェイスチェンジなどこれほどの進化を遂げることは様々な時代とタイミングが合わなくてはできないこと。貴島さんがまだ現役でここに関わってくれていたこともファンにとってはとても嬉しい。これから、次の世代の素晴らしい主査が新しいロードスターを提案してくれることだろう。しかし、貴島ファンにとっては、全てを知り尽くした彼の集大成の新車ロードスターを味わえる最後のチャンスだsign03

先にまとめておきたい。NC2の魅力はトータルバランス。しかし、これまでと劇的に変化したポイントをあえて分解して語るならば、

1.エンジンの吹け上がり、吹け落ちのレスポンス向上
2.発進時の軽快感のセッティング
3.鍛造クランクによる剛性アップでの低振動、高級感
4.高回転域の限界エンジンフィール
5.エンジン音をはじめとするサウンドチューニング
6.劇的なシフトフィール向上のマツダ内製6MTマニュアルミッション
7.滑らかなステアリングフィール
8.人馬一体のハンドリング

まず、見た目の雰囲気が良い。鋭いデザインのヘッドライトを持つにも拘らず、どこか可愛くも格好よいロードスターの良さが引き出されたデザインにワクワクする。ノーマルの車高で、ノーマルのホイールでこれほど良いと思ったのは、初代登場以来か?早くローダウンした姿も見てみたいし、カスタマイズされたものも見てみたい。なぜか解らないが、そんな自分なりの仕様をみんなが作り出していく雰囲気を持ち合わせている。
エンジンをかけると聞こえてくる音がいい!空ぶかしのレスポンス、吹け上がり、吹け落ちも向上し、これぞロードスターだと言えるものに仕上がっている。メーターも初期のNAのデザインに似てシンプルなデザインでタコメーターの針をみているときの気分がNA6CEと重なる。ローギアに入れて走り出す瞬間の「軽いクルマ感」のセッティングもとても良く出来ていて、この走り出しの気持ちよさ、歯切れのよさが、NC2の最大の魅力だ。
いやそれだけではない。鍛造クランクの低振動、高バランスは7500rpmだけで発揮されるものではなかった。アイドリングから安定し、直列4気筒で最も振動を感じる4000rpm前後の中心に振動がしっかり押さえ込まれている。これは街乗り、高速巡航ではっきりと体感できる。2クラス上級のエンジンに乗っているかのようなこの感覚をロードスターで体感できるとは思わなかった。もちろん腕に憶えのあるドライバーがレブリミットまで使い切り、一気に上り詰める時の気持ちよさは痛快の一言。その躍動感はかなりのもので、シンプルにDOHCらしさを味あわせてくれる。さらに驚いたのは6MTだ。そのギヤ比の割り方がエンジン特性に絶妙にマッチングしていて、とても気持ち良い。しかもこれまでよりも劇的にスムーズになっている!これまで、6速ミッションの優位性はわかっていてもシフトフィールでは5MTが上回るということは、よく言われていたことだった。しかし、今回の6MTのスムーズさは走行中に「5MTをドライブしているのではないか?」と何度も確認してしまったほど、違和感のない素晴らしいものだった。もうこれだけでも充分なのにまだある。ステアリングフィールの向上だ。まるでラック&ピニオンのギヤの精度を上げたようなこのフィールは剛性感に溢れ、滑らか。車線変更、交差点など、ステアリングを切り込む度に「滑らかさを味わう」ことが出来る。さらに、スピードを上げてのハンドリングでは、フロントとリヤのバランスがより向上し、前期型よりもよりドライビングの練習に適した限界特性のつかみ易いものとなった。これならば、限界近くを探りながら、ワインディング、サーキットに持ち込んだとしても存分に走りを楽しめるだろう。全てが手の内にあるこの感覚こそ、初代NA6CEの持っていた楽しさ。これが平成21年にも存在し、新車で購入できることがどれほど幸せなことか。



出来利弘

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